奥歯で物を噛むと痛い

治療前

治療後

治療経過

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術前CTによる診断(
上顎臼歯部の確認)

インプラント治療を計画するにあたり、術前のCT画像を撮影しました。画像は上顎臼歯部の状態を示しており、歯根が破折して根尖病変が認められます。
上顎洞との距離が近く、従来のクラシカルな方法では人工骨を用いて上顎洞を挙上しなければなりません。
4Sコンセプトに基づいたインプラント治療であれば、骨を圧縮拡大し、自身の骨だけで固定をとることにより抜歯直後にインプラントを埋入し、即日で仮歯をセットして10週間後に最終上部構造をセットして終わることができます。

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歯の状態の確認

CTより歯根破折が確認でき、口腔内でも破折線を確認しました。

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抜歯窩の確認と
インプラント埋入

歯を抜歯して根尖病巣をとりきったあとで、中央の残っている骨にデンサーバーという特殊なバーを用いてインプラント埋入のための穴を形成しました。

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インプラント体の
埋入直後の状態

写真は埋入直後の状態で、インプラントフィクスチャーが正確に埋入されているのが確認できます。
インプラントがどれくらい固定が取れいてるか、ISQという装置を用いて確認します。

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仮歯装着

埋入トルクもISQも良好な結果がでていましたので、即日で仮歯をセットします。

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インプラント埋入後の
治癒経過と粘膜の状態

インプラント埋入から8週間後、粘膜の治癒を確認します。インプラント体周囲の歯肉は仮歯の型取りに治癒しており、炎症や腫脹は見られません。
このまま上部構造の形取りを行います。

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印象採得のための
スキャンボディ装着

最終補綴物作製に向けて、インプラントにスキャンボディを装着した状態です。スキャンボディとは、口腔内スキャナーや模型上でインプラントの正確な位置や角度を再現するためのパーツであり、精密な補綴設計に不可欠です。また仮歯に戻して2週間の制作期間を待ちます。スキャンボディを装着してしっかり入っているかレントゲンで確認します。

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上部構造[spbr](ジルコニアスクリューリテイン)[spbr]の完成

写真は、完成したインプラントの上部構造(ジルコニアスクリューリテイン【アバットメント/クラウン一体型】)です。

カスタムアバットメントにすることでより理想の歯肉の形をつくることができ、炎症や上部の破折のリスクが軽減できます。

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上部構造
(ジルコニアスクリューリテイン)[spbr]の装着直後


最終補綴物(ジルコニアスクリューリテイン)をインプラントに装着した直後の口腔内の状態です。中央のスクリューホールの閉鎖処理を経て最終的な仕上げとなります。このクラウンはスクリュー固定型であり、必要に応じて取り外しやメンテナンスが容易な設計です。自然歯と調和する形態・色調に仕上げられており、審美的にも機能的にも高い完成度が期待されます。

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最終補綴物の装着完了
(咬合面観)

スクリューホールの封鎖後の写真になります。
ホール部の封鎖もできるだけわからないように充填します。
歯と歯の間はフロスが抵抗よく入るようになっています。

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最終補綴物の側方面観

最終的なクラウンを装着。隣接歯と自然に調和した色調・形態で、審美的にも非常に良好です。

インプラント埋入から10週間後で最終上部構造がセットでき、骨を盛り足す手術をせずに、自信の骨だけで固定をとることにより、安全で短期間で処置を終えることができ、非常に喜んでいただけました。

奥歯で物を噛むと痛い
【性別・年代】女性・50代【治療内容】左上奥歯のインプラント治療
【治療期間・回数】10週間 【治療費】528,000円
リスク・副作用:
・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
・高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
・手術後、歯ぐき・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
・手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気などの副作用が現れることがあります。
・手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
・インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯ぐきの状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
・毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯ぐきの腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。
奥歯で物を噛むと痛い
【性別・年代】女性・50代
【治療内容】左上奥歯のインプラント治療
【治療期間・回数】10週間
 【治療費】528,000円
リスク・副作用:
・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
・高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
・手術後、歯ぐき・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
・手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気などの副作用が現れることがあります。
・手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
・インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯ぐきの状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
・毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯ぐきの腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。
特記事項

上顎洞に近接しており、従来の方法であれば、抜歯後、副鼻腔に人工の骨を補填する手術(サイナスリフト)が必要で、長い治療期間(1年から1年半)がかかってしまうケースでした。
低侵襲な4Sインプラントにより、人工の骨を盛りたさずに、短期間(10週間)で治療が終わりました。

患者さまからのコメント

奥歯で物を噛むと痛くて、食事がしづらくとても不便に感じていました。今回インプラントを入れてもらったおかげで、以前のようにしっかり噛めるようになり、とても満足しています。治療期間も短く、治療中も先生やスタッフの皆さんが丁寧に説明してくれたので、不安なく通えました。今では家族や友人と食事を楽しめるようになり、本当に感謝しています。

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